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「どうした。大きな弟よ…」

彼女は生きる強さを教えてくれた。
強かな折れない心の刃を持っている。
僕とは違うところで折れる。

そして。

「血肉を分けた小さな僕の姉。……」
「どうした。大きな弟よ…」
「今ね、考えて……サメラ?」

考えてた事が慌ててストップをかける。あたふた、と慌ててからセシルが普通に戻った。

「さっきから、何回も呼んだが返事がなかったのでな。」
「でプリン体は?」
「逃げられた。変わりに獣を捕まえた。」

大きくてやたら困った。とりあえず、食い応えがありそうだ。怪獣図鑑によると名前はベヒーモスと言うらしいが。今晩は肉尽くしだな。

セシルは一人つぶやくサメラに、視線をそらした。やっぱりそうか。ほかと比べて軽装気味なのは、そこが理由だったのか。必要最低限を持って、現地で採って、現地で減らす生活をしてるから、そう根付いてるんだ。

ため息一つついて、セシルはしばらくは肉を食べないことをひとりで誓ったし、これから後は、セシルが肉を食べる所は見れなくなったのは、また別のお話。

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