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憧れていた誰かとの繋がり。

「大丈夫かセシル」
「うん。大丈夫だよ」

セシルの無事を確認したサメラが笑っていたような気がした。が、ほんのわずか一瞬の話。事実かどうかはわからない。サメラは、残りのプリン体退治のために、大刀の鍔を足場にして、今きた道を走っていった。
その背を見送って、セシルは、サメラの事を考えた。

ほんとはなんとなく気がついてた。
セシルとサメラの事。

ほんとなんとなく。そう、薄々と、ぼんやりと。
不意に疑問が湧いた。

なにもしてないのに、腕が痛んだり。サメラの考えてる事が、ふと分かったり。
なんか、パロムとポロムをみてるみたいな、既視感。
そこで、なんとなくな予測がついた。

家族みたいな繋がり。
憧れていた誰かとの繋がり。

笑うサメラが、本当に幸せそうに見えた。
彼女から教えられたことの一つ。

自分の幸せは自分で決める事。

辛いときも悲しい時も、言い回し一つで幸も不幸も変わるの、だと。
居ない。だけれども、探せれる足があるし力もあるのは幸せなこと。そう教えられたのだ。彼女から。

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あきゅろす。
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