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あぁ、お説教モード突入か。

「じゃあ試練の山で聞こえた声は…」
「お前の父……クルーヤの魂だ…なるほど若い頃のクルーヤに似ておる。」
「あの声が…父さん!」

なら、きっと。私に魔法を使えるようにしたのもきっと父なのだろう。と勝手に憶測をつけて、サメラは息を吐いた。良かった、とりあえず言いたかった事が一つ消えた。

胸をなで下ろして、はた。と思い出す。
兄にあたるはずの、セオドールの行方だ。彼は、今どこで?

「私ならば入れるはず!バブイルの巨人を青き星に下ろしてはならぬ!私も共に行こう……!」
「フースーヤ。ひとつ聞きたい。兄に当たるセオドールが今、生きているか、知らないか?」

勢いだけで聞いてみたが、帰ってきた答えは否。じゃあ仕方ない。と諦めた。

「ねぇ、サメラ。あなた、いつセシルと兄弟だという夢を見たの?」
「…えと、リディアが合流してバブイルの塔に向かう中だったような」

あなたねぇ!自分で言ってから気がついた。ヤバい墓穴ほった!。ローザ、セシルから聞かれたことに対していい思い出はない。後悔してから、視線を動かせばニンマリと笑うローザが一人。

「サメラ?」

あぁ、お説教モード突入か。

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あきゅろす。
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