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街中じゃあな。

「ねぇサメラ。」
「どうした。リディア」

草むらを掻き分けながら、ミシディアから離れていく。未開の地を踏みしめながら、サメラは後ろを気にした。

「エドワード、セシル。大丈夫か?」
「ルドルフ、こんな奥深くに来やがって。あとどれだけ歩くんだ!」
「もうそろそろでいいか。」

場所はどこでも良かったんだがな。街中じゃあな。言葉を濁して、首から笛を取り出した。

「ギザールの笛だ。まぁ、とりあえず吹く。」

ピィッ。と甲高い音を鳴らして、魔法のように即座に現れる黄色の鳥。デブチョコボが現れて、陽気に右手を上げて、要件を聞いた。

「武器を幾つか、くれないか。」
「思ったより軽装だね、旅でもするのかい?」
「…まぁな。とりあえず、ミスリルの剣を3つ、で、魔導師のローブを二つ。で、あと、いつものアレと今預けてる中で、大刀はあったか?」

奇妙な鳥と会話を交わしながら、布に包まれたモノと、自分の手にしっくりとくる大刀を選んだ。未だ軽くて、納得してない様子だが、仕方なさげにため息をついた。

「今回はコレぐらいにしよう。帰るか。」

代わり映えのしない武具を適当に背負って、世話になった。とデブチョコボに挨拶を交わす。

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