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曲がらない意志と、強靱な心。


「大丈夫だよ。エッジ。」

ニッコリ笑って、リディアがエッジの隣に腰かけて、えへへー。と零す。

「だってね、サメラはエッジの事をエドワード。って呼んだし、カインの事を龍騎士って呼んだんだもん」

やっぱり、そういう所はサメラだな。って。
リディアの一言に、セシルもローザも頷く。確かにそうだ。今まで、ずっと彼女はそう呼んでいる。

「大丈夫だよ。どんなにかわろうと、サメラはサメラだよ。」

曲がらない意志と、強靱な心を持っているのを知っているからこそ見間違えない。あやふやだけど、確かな確信。

「元気だったね。」
「無事で良かった。」

ぽつりぽつりと紡ぐ会話に、各々が頷く中に控え目なノックが聞こえた。

「入るぞ。」
「お帰り。どうだった?」
「宿は取れた。から、そっちに移ろう。その前に、何か武具の余りはないか?」

バブイルの所に置いてきたので、何も無いんだ。

サメラの言い分を聞いて、ローザは上から下まで眺めた。いつもの大刀が背中に無く、甲冑もない。
替わりにモノトーンのスカートとと際どい服だけだ。

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