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チャンスだと、本能的な直感。

「クカカカカ、行くぜ、武神事変-Satellit Reacter-」

行くってどこにだ。疑問符を浮かべたサメラにルビカンテが自分の爪を磨きながら上官の所にだ。と答えてくれる。

いや待て。捕虜のはずなのだが、どうして連れ出すんだ!叫びだしたい衝動に陥るが、食い止める。気にしたら負け気にしたら負け。と暗示をかけて、深呼吸。

「キレたら負けキレたら負けキレたら負けキレたら負けキレたら負け……」
「武神事変-Satellit Reacter-。思った事が口に出てるわよ。」
「武神事変-Satellit Reacter-、バルバシリアが呼んでる」

私としたことが。ふと我に帰り、四天王の後を追いながら、色々考えた。
この現在地がバブイルならば、エブラーナに近い事が、確証される。

「ここから、地下に行けるのか?」

さも、ぽつりと呟いたふうに見せかける。疑問には、キッチリと答えてくれる奴らだと、サメラは身を持って知っている。

「ここからなら、すぐさま地下に行けるが、帰る時は一旦地上に出なければならない。」

……しめた。
チャンスだと、本能的な直感。エブラーナ近くなら、ミシディアまで逃げよう。

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