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大きくて重たい鍋だ。


「ああなってたんだ。」

アサルトドアーの仕組みを見て、セシルは感想を漏らした案外予想外の終焉に肩透かしを喰らった。

「あそこよね。…どうする?休憩してからいく?あっちに結界があるみたいだし。」

ローザの提案に、一同賛同して、結界に入る。

時間帯的に昼下がり。仕方ない。とため息をついてカインはフライパンやら鍋やらを持ち出した。
いつもサメラが使い易いと使っていた鍋は、今、料理番のカインが持っている。
大きくて、一昔前の人気を持っていたシリーズの大きくて重たい鍋だ。サメラの使い易い。という言葉は、鍋の形をしてるか否かなのかもしれない。…そう考えれば、使い易い。という意見に正当化がされる。……今度聞いてみるか。


カイン。


また、頭の中で声が響く。この洞窟についてから、ずっと呼ばれる。その度に、どこかで警鐘が鳴り響く。気をつけろ。と。その警告の仕方が、控えすぎて意図が読めない。…まるでサメラ・ルドルフのようだ。と頭の隅で思った。

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