リフレク。
「一回目で、相手を補足して、二回目で仕掛けてくるから。僕が、あいつを引きつけるから。ローザ、僕にリフレクをかけて」
「大丈夫なの?セシル。」
不安気に問えば、サメラならきっと、こうしてる。と返ってくる。それを聞いたローザは、素直な感想を漏らした。
「ほんと、サメラとセシルって似てるわね。色々。」
「そうかい?」
「えぇ。サメラも同じ事を言ってたわ。」
「お喋りは、その辺りにして。敵が来るぞ。」
槍を手にとったカインは、槍先をドアに向けると、鋭利な牙を向いたアサルトドアーが現れた。
すぐさまに対応し、戦闘体制に広がる。
「ローザ。」
「あ、えぇ。」
ふと、先ほど言われた事を思い出して、呪文を唱え始める。
厳しい目つきと視線が合った。獣が標的を決めたような笑い方だとセシルは考えた。
「さぁこっちだ!」
「リフレク!」
セシルの声とローザの声が、綺麗に重なって響く。光が裂けて、セシルに纏わるのと、アサルトドアーの呪いのような魔法を跳ね返し、アサルトドアーに向かった。
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