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殺るなら、いっそ早く、一思いにやってくれ。
「みんな、あと少しだ!」
「戯け!。まだまだ参る!」

慣れた手つきで、ロッドを回してから、一度カツンと鳴らした。

「地獄のマラコーダ。ゴルベーザの右腕なり。」

ニヤリと笑いながら、マラコーダはセシルのふとこれに飛び込んで、ロッドの先端で激しい一撃を食らわせる。

「セシル!」

勢いを殺す事が出来ずに、セシルが壁に打ちつけられる。鈍い衝撃が走り、目の前がチカチカする気がした。

「僕は、大丈夫。カイン、エッジ行こう。」
「あぁ。」
「分かってるって!」

異口同音の返事が返ってきて、セシルが頷いた。少し身を屈めて、三人は走り出した。

「リヴァイアサン!」
「雷働」

幻獣を召喚して、大海原の主を呼んだ。津波と共に、主は現れて、勢いよく手当たり次第に流していく。
押されるような圧の中、空気が漏れた。
水が引いていくのと、同時に体力の限界を感じた。だけれども。

「…こんなに、清々しいのも久しぶりだ。どうしてだろうな。」

殺るなら、いっそ早く、一思いにやってくれ。そう零して、地面に大の字になって寝転んだ。

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