立っている。
「ふん、甘い」
空から飛んでくる鎧に目を細めて、衝撃を殺すように、ロッドで凪いだ。風を仰ぐように軽々と。
「みんな、どいて!ファイガ!」
「ブリザラ」
発ぜる炎がマラコーダを嘗める。所々燃えているが、立っている。そして、平然としている。
体に膜を作り上げ、真逆の属性で打ち消して、無傷のようにみせあげる。見せかけ、偽物、嘘は大得意だ。ブリザラが溶けて、煙が湧いた。その隙をついて、セシルとカインが切り込む。居た場所に居ない。
「ソコだぁ」
ヒュンと空を裂いて、エッジの投げた手裏剣が跳ぶ。マラコーダの着地のタイミングで刺さる。
マラコーダがよろける。と、同時にリディアが綺麗な光彩を放つサンダラをかける。避ける暇を見つけれずに、マラコーダは真っ向からサンダラを喰らった。
「セシル。」
「うん。カイン」
頷きあって、二人で仕掛ける。一撃目をセシルが、二撃目をカインが決める。
赤い血が切られるのと同じく、吹き出した。
「まだまだ行くぜ!火遁!。」
「ほら、みんな集まって!ケアルラ!」
先を読んで行動して、動いて。攻撃をしていく。予測をして、自ら率先して専門分野を勤めていく。
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