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守りますように。

旅立つ朝。
サメラは、背に大刀を差した。最近は、木刀ばかりで違和感を感じていたが、愛着ある大刀が、いつも来る重さが、違和感をなくした

「あいつ、こないみたいだな。」

キャラバンの中の賑やかさがない。毎朝早くから来て、飯をせびる。短い期間しか居なかったのに、賑やかが楽しかった。

ぐだぐだしても仕方ないか。と、自分で判断してサメラはキャラバンの馬車に乗り込んで壁に持たれ、大刀を抱え込む形をとって、サメラが息を吐いた。

「ルドルフ!おい、待てってば!」
「エドワード、か?」

馬車の外を覗くと、エドワードがこちらに向かって来るのが見えた。薬を一つ無手にしてサメラは馬車を一旦降りた。

「エドワード。餞別だ、いざという時に使え。」

そうやって、渡すのはポーション色の薬。エッジが眉根をを寄せたが、サメラは有無を言わさずに、薬を握らせた。

「ラストエリクサーが、エッジを守りますように。」
「何か言ったか、ルドルフ」
「いいや、何も。じゃあな。エドワード。」

風のようにサメラは馬車に入って行った

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あきゅろす。
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