「馬鹿か」
「馬鹿か」
女は、そう言うと同時に、ガツンと脳天に一撃を加えた。手加減なんて文字はサメラに無い。
「っで!テメェ何すんだ!!」
「騒ぐな、煩い。それに言っておくが、強さは求めるものではない。毎日の鍛錬が必要なんだ。」
下準備もなく、戦いに行くのは、ただの馬鹿しかいない。バッサリ切り捨てたサメラはエブラーナに向かって、歩きだす。
「ちょ、待てって。名前は。」
「ルドルフ。」
「なぁ、ルドルフ。話を「しつこい。」」
まとわりつくエッジを、一刀両断してもサメラの横にくる。
「なぁ、俺に教えてくれないか?」
「却下」
「どうしてさ。」
「面倒」
「ルドルフ、頼むって。」
「却下。」
静かに歩いても、サメラの横にエッジがひっついて、修行をみてくれだの、なんだの。そんな光景が見られた。
「しつこい!見てやる!ただし、エブラーナにいる間だけだかんな!」
エッジがサメラにまとわりついて三日目、ついにサメラが折れたのだった。
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