[携帯モード] [URL送信]
「そ。」

一度、ドワーフ城で話を聞いて一夜、この城で宿をとることにした

リディアは、ただぼんやりと城から外を眺めている。……ように、エッジは見えた。声をかけよう、と思ってみたが、どうも切り出しにくい、どうするか。一人自問自答していると、リディアがエッジの存在に気付いた。

「どうしたのよ、エッジ。」
「いんや、通りかかったからオメェがいてよ。」
「そ。」
「なんか、ルドルフに似てねぇか?その言い方。」

そうかな?。リディアが笑って、踵を動かした。

「サメラ、どうしてるかな。」

無事に生きてるかな。それとも……。
言葉を濁し、表情が暗くなる。彼女の未来を予想するのは案外簡単だ。生か死か。どちらかだ。

「ルドルフは、強いかんな。昔の話、してやるから、元気だせよリディア!」

バシバシとエッジはリディアの背中を力強く叩いた。リディアは、痛いってば!と反抗しながら、

「エッジとサメラって、どうやって会ったの?。」

ふとリディアが投げかけた質問にエッジは瞳を閉じて思い出した

[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!