「そ。」
一度、ドワーフ城で話を聞いて一夜、この城で宿をとることにした
リディアは、ただぼんやりと城から外を眺めている。……ように、エッジは見えた。声をかけよう、と思ってみたが、どうも切り出しにくい、どうするか。一人自問自答していると、リディアがエッジの存在に気付いた。
「どうしたのよ、エッジ。」
「いんや、通りかかったからオメェがいてよ。」
「そ。」
「なんか、ルドルフに似てねぇか?その言い方。」
そうかな?。リディアが笑って、踵を動かした。
「サメラ、どうしてるかな。」
無事に生きてるかな。それとも……。
言葉を濁し、表情が暗くなる。彼女の未来を予想するのは案外簡単だ。生か死か。どちらかだ。
「ルドルフは、強いかんな。昔の話、してやるから、元気だせよリディア!」
バシバシとエッジはリディアの背中を力強く叩いた。リディアは、痛いってば!と反抗しながら、
「エッジとサメラって、どうやって会ったの?。」
ふとリディアが投げかけた質問にエッジは瞳を閉じて思い出した
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