勝て、勝ってくれ。
床に這い蹲るような形で、そこから、地獄のマラコーダを見上げる。
「永遠の別れなんて告げる暇を与えないからな。」
「……っ。」
自分でも勝てない相手、なのに、あいつらが勝てるのか?勝てないのか?。否、勝て、勝ってくれ。
木の大刀を握り締めて、小さく息を吐いた。
「武神事変-Satellit Reacter-。大丈夫?」
「平気だ、これぐらい。」
「上官は私たちよりも強い。だから、何にも出来ない。」
力になれなくてごめん。とバルバシリアがこぼして、視線を落とした。
「大丈夫、あいつらなら、私の…」
私の思いを聞いてくれるかもしれない。
双子特有の、意思疎通が出来ていることを願って。それまで、この場所で、もっと強くなるから。
「バルバシリア、続けよう。」
「昨日から、ずっと休んでないんでしょ?一回休もう。武神事変-Satellit Reacter-。」
[*前へ]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!