奇襲よろしく連打。
「手加減は出来ないぞ。」
「とか、いいつつ武神事変-Satellit Reacter-は止めるだろう?」
「さあな。」
サメラは、にぃっと三日月型に吊り上げて、笑いながら首を傾げた。
「とりあえず、いくぞ。」
「どこからでも、かかってこい。」
その一言を聞いて、サメラは大きく駆け出した。鎧がない今、一歩が大きくなって重さがない故に早い。
カカカカカカカッ。
奇襲よろしく連打が、スカルミリョーネを襲う。適当な数を打ち込むと、スカルミリョーネを蹴って後退する。
「武神事変-Satellit Reacter-!」
「手加減しないと、いったが!」
言うのが早いか、叩くのが早いかは知らないが、木製の大刀が綺麗に脳天をついた。
「ぐはっ!」
「……弱っ。」
ぼそりと、吐き捨てれば、ショックに打ちひしがれたスカルミリョーネ。ちょっと待っとけよ。と捨て台詞を吐いて、バルバシリアとカイナッツォを連れてくるのは、別の話だったりする。
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