ここがおかしい。
ここがおかしい。
悪役の集まりの癖に、ご飯はよく噛めだの、お皿は絵柄で決まってるだの、ありとあらゆる幼子の教養がとてつもなく詰まってる。
否。
あちらがおかしいのか？。
正義の集まりの割に、賑やかで、取り留めのない出来事ばかりが先急ぎ、走る。
「武神事変-Satellit Reacter-。」
「今、行く。」
食器を、テキパキと片付け終えて、サメラはスカルミリョーネの後を追い巨人の中を歩く。
不気味な音を立てて、周りの機械が動く。カチリ、コチリと鳴る音に誰も気にする素振りもない事を見ると、なんともないみたいだ。
視線を再びスカルミリョーネに向けると、扉を開けて此方を見ている。
「武神事変-Satellit Reacter-、ついたぞ。」
「ん…」
適当な返事を一つして、扉を抜けると其処に広く、何もない部屋が見える。
「ここが鍛錬室だ。」
「私の武器は。」
「あれは刃物がついてるから、変わりの模擬刀でいいな。」
「今は、な。」
刃のついてない、木の大刀を渡された。いつもより軽い。と思いながら、一振り。空を切って、いつもより激しい音を鳴らした。
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