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「ご飯はきちんと噛まないと。」

賑やかな食卓、は、セシル達と寝食を共にして、あんな事あったね。とか、昔はこうだった。と思い出話(主に、出身地について)が花が咲いたし、様々な地方の異文化を体験しながら故に、驚きの連続だ。

ここは、今ある現状で笑う。今を、今日をどう一日を過ごしたか。で織りなされる。生き様じゃない。生き方が問われる場所だ。

その2つの間にあるのが三番目の奇術師-Maniac Replica-。
今日の客がどう、だの。次の町はどこに行くか。とか、生まれ故郷だとか、話題が尽きないし、尽きる事がない。人生の猛者共達が居るが故に賑やかで、老若男女居るが故の違う価値観が好きだった。

ゴルベーザとバルバシリアの間が一席空いている。スカルミリョーネに問えば、その席には、炎のルビカンテが居たと言う。…脳裏に浮かんだ姿は、この間戦った赤い人。多分、その人自体だと思う。

「武神事変-Satellit Reacter-。」
「なんでもない。」

手早く返して、皿を空にする為に胃に流し込んだ。ごちそうさま。とだけ、放つと回りからブーイング。

「ご飯はきちんと噛まないと。」
「……」

お前ら、悪の軍団してるくせに、根は善人か!そんな衝動に駆られた。

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