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今日も、そこに私がいる夢。

混濁とした意識にいる。今までが夢だったのか。今までが現だったのか。

「サメラねぇちゃん!」


太陽みたいな笑みがやってくる。変わらぬ笑みが、私に飛びついた。あれはいつだっただろうか。

「サメラ。」
「団長?」
「飯を食ってるのか?相変わらずちっこいままだな!」
「会ったのは、先月ですからね」

そう飯を食べただけで易々身長が伸びるのなら、もう既にしてる。とだけ答えたら、団長の手が頭の上に乗った。この優しい手を覚えている。

「サメラ。」
「え、あ。ヴィクセンさん?」
「心配したんだから。」

抱きしめられる形になって、私は立っている。ヴィクセンさんは泣いている。どうして泣いてたっけ?この涙の訳を知らない。

「サメラ、そこ違う。あっち!」
「あー、そうでしたっけ?」
「…だったはず。」
「え…」

怪笑を浮かべたコメットさんが、小首を傾げる。その意味が解らない。

どれもこれも、すべて夢だったような気がする。
セシル達と巡り会えたのも。地下世界の事も何もかも。

夢だった。と、願う。
目が覚めたら三番目の奇術師-Maniac Replica-がいて。今日も、そこに私がいる夢。

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あきゅろす。
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