ゴルベーザ様ァ
「ゴルベーザ様ぁ!」
「スカルミリョーネか?」
と、連れられてきたのは、予想とは反した扉の先。
「……は?」
「武神事変-Satellight Reacter-、ご飯を食べに来たのか……」
暖かいご飯の臭いが、鼻孔をくすぐる。目の前に、映る光景が、異様に見えた。
「ゴルベーザ……」
夜のような闇色に絢爛豪華な細工の金が映える鎧を纏い、マントをなびかす。それと不釣り合いな割烹着の紐が揺れた。
「あ、…ゴルベーザ?」
「武神事変-Satellight Reacter-は、何が好きだ?腕によりをかけて武神事変-Satellight Reacter-の好きなものを作ってやろう。」」
ぽふ。と乗せられる大きな手は、暖かくて、温もりはセシルを彷彿させた。
優しさの塊を思い出すと涙が溢れ落ちてきた。
「武神事変-Satellight Reacter-、お腹が痛いのか?今、薬取って来るからな。」
スカルミリョーネは走りだし、ゴルベーザは慌てふためく。
「一緒だ。」
彼等も、私も。
一緒の人間なんだと理解した。
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!