戦わせろ。
この方たちは素晴らしい腕をお持ちです!私と共に最前線についていただきます。
ヤンの声が、響く。そして、娘さんがたには救護の任についてもらおうと、ファブール王の声。
……ケアルできないんで、最前線に着きたいんですけど、私。
…あとで、ヤンに言おう。そう決めて、まぁ。と頷くことにした。
「では、セシル殿。」
「待った!!」
「……どうかしたかな、サメラ殿。」
テンパって声のボリューム間違えた。と後悔しながら、サメラは言葉を続ける。
「ケアルが使えない、戦前で戦わしてほしい。」
「でも、サメラ殿は女子で……」
「戦わせろ。」
「だ、だがっ。」
「た・た・か・わ・せ・ろ」
「……なら、頼む。」
なんとか(無理矢理とも言う)ヤンを説得させて、その後を追いかける。
大刀を掴み、城門前にたどり着く。
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