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銀、緑、白、金、青。

「ゴルベーザ一味は、何をしでかすか分からないからな。」

ため息混じりに、サメラはそう答える。此処で四天王とかち合っても、勝てるか分からない。寧ろ、連戦になってしまえば負けが目に見えて浮かぶ。武器を持たない今、戦うにしても負け戦になるだろう。

「入り口、見とくから早く行って来たらどうだ?」

遠くに人影が見える。クリスタルを回収してテレポもしてもお釣りが来る距離と計算して、あえて何も言わなかった。

「…時間稼ぎなら出来るか…。」

そう漏らして、サメラは外に向けた視線を中に持っていった。みんなが小さな階段を上り、クリスタルに手を伸ばす。

刹那。予想外の事例が発動した。
開いた。足元の床が。

銀、緑、白、金、青。
穴の中に消えゆく人。
反射的に動き出す体。

届け。と願い走れど。
願い叶わず差し出す。

伸ばした手青を掠め。
届かずに、消えいく。


「          !」

何を叫んだだろう。
誰の名を呼んだか。
自分でさえ解らず。
色が闇に消え行く。

「       !」

もう一度、だけ…。
もう一度、助けに。
救いに来て下さい。
愚かすぎる馬鹿を。


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