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「お帰り」

「行ったな。」
「あぁ。……所でエドワード、」

ため息一つついてサメラが、視線をエッジに向けた。厳しい青が尚一層厳しくなる。

「どうして、エドワードがここにいる?」
「…エブラーナが攻撃されて、親父もお袋も、ルビカンテに…!」
「そうか。」

聞いて悪かった。辛かっただろう、エドワード。気丈さと馬鹿さだけが取り柄みたいなものだから、これをバネにして頑張ればいい。

「サメラとエッジって知り合いだったの?」
「エブラーナを訪ねた際に、師事を問われた。」
「へー、世間って狭いね。…腕、大丈夫なの?」
「大丈夫だ。気にする事はない」

リディアが、ふーん。と頷きながら、サメラの横に位置付く。
リディアに向けてた視線をセシルに持っていくと、セシルがニコリ。と笑った。

「…とにかく、早く先に進もう。何があるかわからない」
「そうだね。」

胸の中を走る、嫌な予感。ただ現実に起こらないといいのだが。サメラは瞳を閉じて願った。何事も起こりませんようにと。

「サメラ。」
「…龍騎士、どうした?」
「お帰り」
「…ただいま。」

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