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ルドルフ!

「サメラ。」
「話は後だ。セシル、なんか武器ないか。」

取られてしまって、なんにも持って無いんだ。やれやれ、と首を振って、ため息を一つついた。

「そうか…その手があったか…」

弱いものでも…力を合わせると言う手が…見事だ!ゴルベーザ様も手を焼かれる訳だ。お前達は立派な戦士だった!!

血を吐き出して、男が倒れる様に穴の中に落ちて行った。自分には、誰だか解らないが、おそらくこうやって敵対してる所を見ると四天王の一人かもしれない。

「…サメラ。」
「ただいま。」
「お帰り!無事で良かったわ。」
「あぁ。そうだな、ローザ」

静かに頷いて、回りを見た。パーティではないが、見知った男が一人。白髪の緑眼、そして口布。

「エドワード…か?」
「お、おめぇルドルフ!」
「……どうしてお前がいる。」
「お前こそ、どうしてコイツらと…!」

早口で言葉が進み、サメラとエッジが、距離を開ける。距離はおよそ20メートル。
そこから、一気に詰める。

「火遁!」
「遅い」

脇元を通り抜けて、サメラの手がエッジの首にあたる。

「サメラ!」

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