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怪我は好調、痛みは無し。

思いたったら吉日。と言えば、いいのだろうか。もしかすると行き当たりばったり、が正しいのかも知れないが、バルバシリアとカイナッツォが争っている間に、一歩二歩とコソリコソリと移動を始める

角を曲がって、階を一つ下る。バルバシリアとカイナッツォがこのまましばらく気づくな。と願いながら、慌てて走り出した。

左腕の痛みは、目覚めてからない。
多分、また、しばらくしたら痛みだすのだろうと予測がついたが今はそれどころではない。

「セシルたち、大丈夫だろうか。」

橋の向こうに走り行く彼等を思い浮かべて、サメラは、また階を一つ下る。
誰一人赤い海に落ちていなければいいのだが。考えてしまう。

「…………!!」
「……!」

上のほうが騒がしく賑やかになったのに気付いた。感づかれたか。とぼやき小さく舌打ちして歩を早めた。

「無事でいろよ……!みんな」

仲間を思い浮かべて、そして大きな段差を乗り越えてまだまだ下に下にと進んでいく。

怪我は好調、痛みは無し。

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あきゅろす。
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