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臍を出したシャツ。

結局、肩と臍を出した白のシャツ。黒の膝丈のスカートでバルバシリアが妥協した、まだまだ納得はいかないがサメラが渋々袖を通した。スカートなんて久しぶりすぎて、いつもと違う気がしてため息をついた。視線を動かせば甲冑が部屋の隅で、丁寧にまとめられている。

「ありがとう。」
「あの甲冑に何を入れてるのよ。とんでもなく重たいじゃない」
「鉛、いれてたっけ?」
「いや、聞かないで。」

さらり、と流されても、気にすることなく、サメラは改めて服を、上から下まで眺めた。軽く飛んでみたり、体を伸ばしたりしてみると軽い。負荷をかければ、その耐性がついて、負荷を取れば人外的な力を発揮できる。その教えを守り、定期的に重さを加えていってたが…。

「ほら、武神事変-Satellit Reacter-、行くわよ、」
「了解」

思考を投げ捨てて、バルバシリアの後ろに付いて、歩く。ゴタゴタした道を、細かく進んで行くのを追っていく。バルバシリアが急に足を止めたので、何事かと先を覗くと人がいた。

「バルバシリア!武神事変-Satellight Reacter-が居なくなった!知らないか?」

名前を呼ばれて、サメラは小さく飛び上がった。

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あきゅろす。
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