親切丁寧な解説までつけてくれた。 「ゴルベーザ様の配慮があって、武神事変-Satellit Reacter-、隣に誰か必ず付いてるんだからね。」 逃げだそうと思わない方が身のためよ。 ……とまぁ、親切丁寧な解説までつけてくれた。 「ここは。」 「バブイルの巨人の中よ。」 「バブイル……?塔とはいえ関連性があるのか?」 有るわよ。とサラリと流していく。 ここには、触れられたくないらしい。深く追求せずに、サメラは話を続けた。 「どうして、バルバシリアは生きている。」 「ゼムス様から授かったのよ。」 「ゼムス?ゴルベーザよりも上の人間がいるのか?」 「さぁ、起きた事だし、部屋に行くわよ。」 無視か。とぼそりとつぶやいたが、バルバシリアはサメラの腕をひいて部屋を飛び出した。 「どこに行くんだ。」 「みんなの所よ!」 「って、四天王全員生きてるのか!?」 サメラの驚きにえぇ、そうよ。と言わんばかりに平然と答える。 「ほら、さっさと歩く!」 手を引かれながら、浮かれたバルバシリアの後ろを、転けそうになりなからサメラは追いかける。 [*前へ][次へ#] |