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軽業師は猫、龍騎士は鳥。

目の前では色とりどりのコードが垂れた。

攻撃してすぐさま身を切る痛みが襲う。中側の臓物を潰そうとするような、ギリギリする痛みが来る。

「サメラ、本当に大丈夫なの!?」
「今回はあんまり手が出せそうにないな。すまない」

血を吐き出しそうな痛みに、苦痛が伴う。ロッドを杖替わりにして、なんとか立っているのがやっとだ。「いざという時だけ戦う。」息を吸って、サメラが構えた。その横をセシルと龍騎士が走り抜けた。風のような身のこなしと、羽のような重さを感じさせない速さ。セシルのいいたい事が理解出来た。

似てる。と言う意味が。

軽業師所以の身のこなしと、龍騎士特有の跳躍は、分野的には違う。軽業師は猫、龍騎士は鳥。陸で生きるものと空で生きるものの違い。

それは生きるものとしては、違うのだが、端からみたら、それは、一緒。異なる世界に生きれども、世界は一つと誰もが言う。

揺らぐ視界の中で、前は見えない。音は聞こえる。鉄と鉄が交わる音。五感全てを振るわせる。戦いたいと体が魂が訴える。

名前のない小さな街の為に。三番目の奇術師-Maniac Replica-の為に。ミシディアの小さな魔導師の為に。

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あきゅろす。
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