「どういうことだ?……」
「このルゲイエの生み出した最愛の息子が貴様等の首を頂いてやるわぁ!」
「来るぞ」
何時ものように展開はせども、サメラはただ防御の姿勢を保っていた。剣も抜かず、腰を少し下ろして、拳を軽く握った。
「サメラ?」
「どうした」
「戦わないの?」
「体調が少し悪いから今回は後援だ。」
大刀を持つの止めて、今回は初心者でも扱えるような小さなロッドを持っている。
「大丈夫なの?」
リディアが覗き込んで来るのを見て、軽いものだから大丈夫だと返して、ヘイストをかけていく。
「ローザ殿!!」
ヤンに呼ばれ、意識が戦場に戻る。機械の手が、こちらに向かって飛んで着た。
ローザがすぐに防御呪文を唱えようとするが間に合わないのが直ぐに判断できて攻撃に移ろうと構えると奇妙な感覚に襲われた。…沸々っと湧く静かな何か。何と例えれない黒の何か。力が湧く。
綺麗な造りのロッドを握って、機械の腕に二三撃を放つ。
ぼとり。
まるで刃物で切り落としたかのような断面がサメラの視界に映った。
「どういうことだ?……」
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