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モンク曽長ヤン。

「危ないところをかたじけない。私は、ファブールのモンク曽長ヤン」

一礼をして、彼は事情を放してくれた。…背中がヒリヒリする。火傷だなこれ。

「このホブス山で修行中、魔物の群れに襲われ私を残し全滅してしまった。あれほどの手だれの者たちが…」
「セシル…」
「ゴルベーザだな。…僕らもファブールへ向かっている途中なのです。」

セシルの言葉を継いでローザが続ける。ゴルベーザという男がバロンを利用しクリスタルを…。

「恐らく、次はファブールの風のクリスタルが狙われると思います。」
「ダムシアンの火のクリスタルは、すでに敵の手の中です。」

沈黙がしばらく降る。それから、ヤンが口を開いた。
なんということだ。と。

「主力のモンク隊が全滅してしまった以上、手伝います。さっきの魔物たちもゴルベーザに使わされたと思います。……恐らくは、モンク隊を消して、ファブールを無防備にさせるために。」

急ぎましょう。一刻も早く、ファブールで、迎え討つ準備をしなくては。これは、ファブールだけの戦いではない。我々の戦いでもある。



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あきゅろす。
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