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……仲間がたくさん居ないと不安か?

「本当に上に上がるのか?」
「あぁ、上がる。……仲間がたくさん居ないと不安か?」

冷静な青がカインを貫いた。同じ青でも幼なじみの持つ青とはかけ離れた印象を与える。

「先に様子見でもしておけば、これから先の戦いも幾分か楽になる」

二人の背後で獰猛な獣の声がする。カインは振り返って、その姿を確認した。フレイム・ドックが一匹、駆けてくる。カインが素早く戦闘態勢を取るが、サメラは平然として其処に立っていた。どうやらサメラを獲物としてフレイム・ドックは刃を向いた。

「遅い。」

炎を纏う犬は、サメラに噛みつこうとした。
それをひらりと風の様に交わして、空に逃げた。フレイム・ドックは予想をしてたかのように上に飛ぶ。勢いが失速し、次は重力に従って急降下を始める。首根に、一発蹴りをすると、フレイム・ドックは地に崩れ落ちた

「負けだよ、お前の…それに向こうの方が強い」

騎士と魔導師と召喚師。魔導師だけで、戦いには差が出来る。セシルは頭がきれる。大丈夫だ。

と、言葉を放ち、次の階に足を進めた。

「それに奴らの事だ、私の行動も把握している。」

最後に合流出来たらしまいだ。

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