くどくどくどくどくどくどくどくど。
くどくどくどくどくどくどくどくど。
くどくどくどくどくどくどくどくど。
これだけ連呼してたら毒々と聞こえてくると、頭の片隅で考えていたら「また、聞いてないでしょ」と言われる。
「もう…!」
こっちが泣きたい。なんて思ったが、そんな事は口に出せない。出したら負けだ。逆に締められるに決まってる…!
「次に何かあったら、わかってるよね?」
こういうことがまたあるのか。そっと視線をローザからズラした。左腕の痛さは外傷で無いが故に自然治癒しかない、と言えどもサメラは主に大刀を使い両腕で支えて戦うのに、左腕を使うなと言うのが無理だ。
戦闘禁止。と言いたい所だが、今は一刻を争うもんね。とセシルが零した。…なら、この説教の時間をどうにかしろ!と言いたいが、叱られている身分でそれは言えない。
「セシル。今は急いでバブイルの塔に向かわなければならないだろうが。」
悠長な時間がないと、龍騎士が間に入った。メタリックブルーがサメラの視界を占めて、綺麗な色だ。と再び思う。
「サメラ、顔赤いけど?」
「…っ!?…地底が熱いからな。」
隣でぼそっと言うリディアの言葉を拾って、焦った、
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