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薬師時々料理人。

「ただいま」

仕留めた獲物を楽々っ持ち上げてサメラが帰ってきた。既に皆が起きて、朝の僅かな時間に、思い思いのことをしている。

「お帰りなさいサメラ。」

ローザが微笑んでサメラの横に腰を下ろす。サメラは、簡素な返事を返して、荷物を下ろした。

「飯、支度するからな」

ローザが柔らかに言葉を指摘するが、どこ吹く風でサメラは獲物の処理を始めた。
長々と役割を分断するキャラバンで生きている所為か、料理関連にも強い。昔、キャラバンに料理人にいたとか、居ないとか。

火の番、料理とそつなくこなしていく。

「サメラ、ご飯何?」

ひょこりと可愛らしい音をつけてリディアが鍋を覗いた。

「あー、適当?」
「え、何よソレ」

変なものつくらないでよね。
リディアがしっかりと釘をさした。
こうでも言っておかないと、サメラがとんでもないものを作るからだ。

本人曰わく、料理人の血が騒ぐらしいく、んなときだけ冒険をしないでほしいとリディアが願った。

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あきゅろす。
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