キャラバン。
アンデット系の魔物が多いな。と感想を漏らすと、ローザがそうね。と言って途中で拾った聖なる矢を持つ。アンデットを根絶やしにするつもりだ。…白魔法最高等の術のホーリーじゃないだけ、ましなのろうかとサメラは、自問自答してみた。
とりあえず、ローザが白魔道師として上位についていなくて良かった。と心底で安堵する。
…登ると、いえば、昔キャラバンの用心棒をしていた時に、エブラーナの隣の大きな塔を登ると言い出した時は、困ったな。と思い出して、鼻で笑った。
「あ、サメラが笑った。」
「昔を思い出したからな。…昔、とんでもない塔を一人で登らされた。」
「へー、強かったの?」
「強かった、な。…それに、」
それに道具は、ポーション一つだけで、なんて無茶苦茶だろう。と思ったが、口にしなかった。
見た目より緩やかなホブス山の頂上に差し掛かろうとしたとき、異変を察知した。
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