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「………ぷっつん」

「誰も居ないぞ」とセシルに言われれば、「物音がした」「気配を感じた」とヤンとサメラが異口同音で話す。「扉を開けい!」と号令がかかれば兵士はすぐさま動き出して、開くとサメラ一同は同時にクリスタルルームに雪崩れ込んだ。

ガシャン。

背後で、扉が激しい音を立てて閉じた。カインが扉を開こうとしたが、押しても引いても開く様子はない。

「キャーホッホッホッ。」
「変。」
「!! 人形が」

不気味な人形が踊り回る。周りは驚いているがサメラは思いっきり引いてる。

「僕らは陽気なカルコブリーナ!怖くてかわいい人形さ」
「……可愛くない。」
「サメラ。」
「全然可愛くない。」
「ば…ばーかめ!のこのこやってきて閉じ込められたくせに」
「………ぷっつん」

サメラの中で何かが切れる音がした。ただ無言でカルコブリーナの横について、その中の一体を踏み潰した。

「…壊されたいって言ったのは誰だ?。」
「キミ等を倒してゴルベーザ様の手土産にさせてもらう「お前か」…げふっ」

残りの四体が相変わらず不気味な笑い声をあげて、飛びかかってきた。

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