「礼に及ばず」
サメラが王の間に通され、セシル達がやってきたのは数分後であった。
「いやはや、ご無事だったか」
「あなたは?」
「地底の民のドワーフ王、ジオット」
「…闇のクリスタルは、無事なんですか?」
「やはり、その事できなすったか。仲間にしては砲撃を受け、撃墜させられたと聞いておる。助かった」
「礼に及ばず」
小さく礼をして、サメラは少し後ろに下がった。サメラと入れ替わりにカインが前に出てクリスタルの安否を聞いた。
「4つのうちの2つはヤツらの手に渡ってしまった」
「残りの2つは?」
「この城のクリスタルはまだ無事じゃ、そちらのお嬢さんが全部落としたのでな。」
話はトントンと進み、エンタープライズは一旦地上に戻りミスリル塗装にしてくる。と先ほどシドが飛び出して行った。ばかりだ
「ジオット王。この城のクリスタルは、どこに?」
「何を隠そう、この玉座の裏の隠し部屋じゃ」
ジオット王が言うと、カタカタと物音がした。人でない何かとすれば、答えは一つ。魔物だ。
「サメラ殿」
「ああ。恐らくな」
「「王よ、誰か盗み聞きしている!」」
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