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沈黙、麻痺、石化、混乱、毒.

キャラバンのテントに入る前に小さな皿を入り口に置いてから入ると、仲間のうめく様な低い声が耳に入った。

「大丈夫か?」

手近な所から様子を察していくと、薬を盛られたりしたらしく、沈黙、麻痺、石化、混乱、毒の症状の中から各自二三、持ってるのだろうと検討付けた。

「随分早かったね。」

待ってたんだ。と声が掛ったので、サメラはフッと顔を上げるとテントの最奥で、ゆったりとマラコーダが座っているのが見えた。

「貴様…!」
「君、置かれている状況、把握した方がいいよ」

今は僕が、命令してるから待ってるけど。解除していいよね?とマラコーダが笑って、サメラの周りを指した。

見渡す限りの魔物の数。この辺りで見るものもいるし、初めて見るものもいる、未知数が含まれているからこそ、この状況に戸惑う。

「……武神事変-Satellight Reacter-、最後の質問だ。仲間になるなら、それなりの事をしてやろう。」
「残念ながら、そこまでやる人間は嫌いだ。それにお前の負けだ」

ここに入る前に、気化する催眠薬を焚かせて貰った。そろそろ部屋に充満して、眠りだす頃だ。

にんまり、とサメラが笑った。

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あきゅろす。
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