屍の山.
「何して遊ぶの?」
「散歩。」
地底の民が祖先の小さな島の小さな町だが、島をぐるりと一周しようと考えた。
「サメラちゃん。」
「どうした?」
「おそら、きれいだね!サメラちゃんみたい」
「……?」
はて。小さく首を傾げて、意味を考えた。自分が月だなんていわれたのは初めてだ。
「ダンサー?。」
「おそらにあるおつきさま、サメラちゃんとサメラちゃんのお友達みたい!」
ダンサーにそう言われてパッと思いついたのはセシルだった。自分に似た。という点でしかないのだが、子どもは素直だから。と言う結論にしておくことにしよう。一人結論付けて頷いた。
「…………」
風に乗って、鼻についた血の臭。草陰に隠れていた物が月明かりに照らされて、血池の輪郭が際立つ。死人の影。
「……!」
血池の主を確認して##mame_1##は息を飲んだ。…そんなこと、あっていいのか?自分自身に問いかけた。
三番目の奇術師-Maniac Reprica-の団員の屍の山だなんてあっていいのか?。
「バレたか。」
少女とは思えない男の声が聞こえた。
「……お前か。」
2つの月に照らされた白銀が剣を抜いた。
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