今度からエーテルを置いてやる。 「か?じゃないよ、どれだけ大変だったか。」 「あー今度からエーテルを置いてやる。それでいいか?」 「良くないよ!」 なんでだ?。平然と聞くと、そういう問題じゃないんだよ。と返される。ん?と首を傾げてから、サメラは考えた。 「あぁフェニックスの尾ならいいのか」 「それも駄目だよ!」 セシルとサメラのやりとりを見てテラがそれを遮断して、意識を前に持っていく。 「死合の最中だったな忘れていた。」 「忘れていたな、じゃないよ」 もう!とセシルが文句を溢してから剣を抜いた。サメラは小さく呆れている。 「じゃあ、続き行こう。」 小さく頷いてからサメラは、槍を地面から引き抜いた。 口角を歪ませて、サメラは笑みを浮かべた。 「さぁ行こう!」 「だな……カタをつけてやる。ヘイスト!」 自分自身に魔法を掛けて、地を駆ける。残像だけを残して、数十歩先で足を止めた。 聞き手に小刀を持ち、その地に立つ。 「ばかな!」 「デルタアタックが敗れるとは…」 「あねじゃー!」 一言づつを聞き漏らす事なく、サメラは一つ一つに頷き返す。 [*前へ][次へ#] |