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はじまり。
それは、遠くでゆっくりと燻るもの。
向こうの方で、おぼろげに輪郭をつくりだしている。
「セシル……。」
それは、カイポからファブールに向けての最中に、リディアが見つけた。
リディアがセシルに、アレ。と言って、指し示す。視線をゆるゆるとセシルが動かして、示した方向を見やる…煙だ。
火が出て何かが燃えている。と、そう言いたいんだろう。
「セシル。」
「解ってる。行こう。」
ホバーは、煙の元に、進行方向を変えて、動き始めた。
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