The Seven Days(千/KH2パロ)
「俺は俺だよ!俺なんだ!…っ」
カプセルがギィッ、と音をたてて開く。花のように開いたそこにいたのは、君。もう一人の、俺。いや、俺が君だったんだよね。
俺は開いたカプセルの中央で未だに眠り続ける君と向き合う。君はとても安らかな顔つきで、俺も顔が緩みそうになった。
「跡部くん…」
俺は君の名を呼ぶ。静かに、でも少し寂しげだと自分でも感じた。きっと俺は君の元に還るのがすごく怖くて、嬉しくて、泣きたいほど、切ないんだろうね。他人事みたいに思っている自分が少し笑えた。俺は俯く。
「あと…一日、あったんだけどなぁ―」
俺は顔を上げる。そして、安らかな君の顔を見つめる。整った目、鼻、口、チャームポイントの泣きボクロ、さらさらの髪。まるで俺とは違う。
「俺の夏休み、終わっちゃった――」
つぅっ、と頬に生暖かいものが伝わった気がした。泣きたいほど、なんて言っときながら、結局泣いてるじゃんか、俺。
俺は光に包まれると、目を閉じて彼を起こすように呼び掛ける。
「跡部くん、」
おはよう、そして、おやすみ。
自分だけが楽しいお話\(^O^)/
K/H2のパロ\(^O^)/
六さすが清純で空が跡部様でした。
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