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凛と咲く花のような貴方に
その2


ジュン達のいる教室から離れた古びた音楽室にいる眼羅は火讐を蜘蛛に捕まった蝶の様に蜘蛛の巣を模したワイヤーで拘束をされた彼を見つめていた。

「眼羅… お前、よくも‥兄貴を……」
「怜斗、君は見ただろ?
僕はあの約束を果たし強くなって、あの最強と恐れられる御手洗を倒したんだよ‥ あれが長年、僕が重ねた修業の成果だ」

団吾を倒した一部始終を見ていた火讐はワイヤーで拘束されながら眼羅を睨みつけ、彼は修業の成果で団吾を倒したと宣言した。

「まさか怜斗…、君はまだ“あの事”を気にしてるのかい?」

眼羅が火讐に顔を近付けながら“あの事”を気にしてるのかと聞いた。
それを聞いた彼は顔を青くし、身体を震えてさせてしまう。

「……… 気にしてるんだね」
「あぁ‥、気にしてる…
気にしてるからこそ、俺はお前と交わしたあの約束を果たす」
「…‥‥ そうか…‥」

火讐は身体を未だ震えさせながら、眼羅と交わした約束を果たすと答え、彼はその答えを聞き、そうかと言いながら火讐から目を反らした。

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あきゅろす。
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