凛と咲く花のような貴方に
その1
伝説5
捕われの火讐怜斗
「!!」
「あっ、兄貴っ!
良かった!目、覚ましてくれたっスね!」
団吾が目を覚ますと覇権組の部室内にいて、机がベット代わりになって毛布がかけられていていた。
上半身や腕等の眼羅にやられた傷は舎弟達に治療され、傷はまだ痛むが、身体には包帯が巻かれたりしていた。
「あれ‥此処は? 確かオイは水津高にいたはずだが…?」
「御手洗が季夜羅にやられた後、僕達は重傷の君を背負って、一時撤退して此処へ戻った‥ それで火讐の方は奴に連れてかれてしまったよ…」
椅子に腰掛けている善罪の説明によれば団吾が眼羅に倒された後、紋武や善罪達が重傷の団吾を背負って一時撤退をしたらしく、火讐も眼羅に連れてかれたと言う‥。
「そんな…、すまんオイの力不足でお前らに迷惑をかけた故、あの小童に負けてしまうとは‥」
「しかし相当な実力だったぜ、季夜羅の奴
まさか喧嘩無敗と言える御手洗を一瞬で返り討ちにするとはな‥」
団吾は舎弟達に詫びながらも紋武はロッカーにもたれ掛かりながら眼羅の実力を呟いていた。
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