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凛と咲く花のような貴方に
その1


伝説3
現れた黒蜘蛛


「オラオラ〜〜〜!!!
首都高特攻部隊のお通りじゃ〜〜〜!!!
水津高なんざ、クソくらえだーー!!」

単身で水津高に向かった怜斗を追って掛け声と共に団吾を先頭に水津高の門を潜った。


「者共、散れぃ!
二手に分かれ、校舎内と外にて火讐を捜索するぞ!!」
「うぃっす!!」

校庭にて火讐を捜索と指示を出した団吾は紋武と善罪達と共に人気のない校舎にて捜索する事にした。


「そういえば、季夜羅眼羅は今は水津高の隣にある使われてない旧校舎を根城にして、三階の音楽室にいる噂がある… もしかしたらそこに奴と火讐はいるかもしれないよ‥」

団吾達は校舎に向かう途中に走っていた時、斜めに曲がった前髪で左目を隠し、仕込み武器入りの番傘を持つ古風な二年生番格の善罪は敵は旧校舎をアジトとしてると情報を教えた。

「そうか!
そうと決まれば旧校舎へ強行突破だ!!」

善罪の情報を手掛かりに団吾は旧校舎へ向かって走って行った。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

団吾達が入った旧校舎は首都高と同じ様に、壁や窓にに落書きがあり、窓ガラスは数え切れないくらい割れている。首都高と一つ違う所は旧校舎の廊下等の行くところには無数の蜘蛛の巣が張ってあり、数匹もの小さい蜘蛛や大きな蜘蛛が巣にいた。


「此処だ…‥」
眼羅が部屋として使っている音楽室の前にたどり着き、団吾は息を飲みながら部屋へ入る。
団吾達が音楽室へ入ったその直後、

シュパパパ!

「え!?」

団吾に目掛け、食事用ナイフとフォークが彼の前に飛んできた。

ガガガガガガッ!!

紋武と善罪はそれぞれ自分の武器を取り出し、無数の刃物を弾き飛ばした。

「善罪、紋武…、わざわざすま‥」
「…ったく‥、大丈夫か、御手洗?」

団吾は二人にお礼を言おうとするが、弾けなかった一本のナイフが紋武の額に刺さっていて、彼の額から血が流れていて、団吾はそれに仰天した。

「(這狽ヲ゛え゛え゛え゛!?? 紋武君一本刺さってるよ!? 気付いてないの!?)」

「オイオイ紋武、お前ナイフが一本刺さってるって!! めちゃ笑えるんですけどー!」
ローラースケートを履き、ヘッドホンを着けた善罪と同じく二年の番格の一人、我藤四羅はツボにハマったのか一本のナイフが刺さった紋武に腹を抱えて大爆笑し、もう一人の二年の番格の一人、褐色の肌で顔に大きな傷を持つ物静かな大柄の男、庵洞七津も頑張って笑いを堪えていた。

「オイ!、何笑ってんだよ!! 刺さってないからね!、刺さってないからね!!!」

四羅と七津に笑われながらも紋武はナイフが刺さった額から流血しながらも刺さってないとえばる。
「やめろお前ら、今僕達は季夜羅眼羅の元にいるんだぞ? そんな程度じゃ奴には勝てるはずないぞ?」

善罪は二人の言い争いを止めるも彼の背中には三、四本ものナイフとフォークが刺さっていて、団吾も流石にツッコミづらかった。

「………
ツッコミづらいんだけど。あれ‥、知らない方がいいよね?」

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