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凛と咲く花のような貴方に
その2

「兄貴ィ!!大変っス!、さっき火讐さんが一人水津高に走っていくのを目撃したっス!! 証拠の写真も撮ってきました!」
「えっ!?、一体どーゆー事だ!!」

舎弟の一人の要次が片手に携帯を持ち、怜斗が単身で水津高に行ったと報告してきて、彼が証拠にと撮った写真には怜斗が一人水津高の門を通る姿が写っていた。

「御手洗…、野郎はやっぱりあの水津高の番長と何か関係があるに違いねぇ‥」
紋武はやはり怜斗が水津高の番長と何か関係あるのかと考えた。
団吾は心の中では怖いと思いながらも、大事な仲間である怜斗に何かあったらと思い、水津高に突入する事を決心した。
「お前ら…、喧嘩の準備じゃ… 水津高に殴り込みに行くぞ‥!」

「おぅ、そうこなくちゃな…!」


そして団吾達は単身で水津高に向かった怜斗の助太刀として、水津高に突入する準備をし、覇権組は首都高を飛び出して行った。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

一方その頃、
水津高では…

単身で水津高に乗り込んだ怜斗は今は使われてない無人の旧校舎の教室に彼に振り向きもせず、一人椅子に座るのは小柄な少年にして水津高五代目番長、季夜羅眼羅にと話しかけていた。

「眼羅…
お前、何で‥」
「久しぶりだね、怜斗…
僕は強くなって、
あの時の約束を果たしたんだよ。」
彼は椅子から立ち上がり、そのまま怜斗にと近づいてきた。そして抱き着いてきた。

「会いたかったよ、怜斗‥」
「おっ、おい離せっ‥」
眼羅に抱きしめられた怜斗は何故か顔を赤くし、眼羅は彼の耳元でこう囁いた。


「君は、あの時に交わした約束を覚えてるかい?

今度は怜斗…、
君が約束を果たす番だ」



…続く

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あきゅろす。
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