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凛と咲く花のような貴方に
その1


伝説2
水津高番長


謎の少年、季夜羅眼羅にと助けられてから次の日の放課後、団吾は覇権組に来てみると舎弟達が何かと騒がしかった。

「おう、お前ら何騒いどるんじゃ?」
「あ‥兄貴、実は昨晩、また複数ものチンピラが水津高の番長にやられたと噂されてるのです」
「え、水津高って‥?」

団吾は舎弟の一人の拓に何があったのか聞いてみると昨晩チンピラ達が水津高の番長にやられたというのだった

「水津高ってのは群青色の学ランがシンボルで我等首都高と同じく不良達の巣窟であって、その水津高の総番長たるが‥

水津高校五代目番長、

季夜羅 眼羅

小柄でガキみたいなツラした野郎ですが、神速の速さでナイフとフォーク、そしてワイヤーを武器として戦い、歴代の水津高番長の中で最も最強と恐れられ、遂に付いた異名が‥

『黒蜘蛛の眼羅』…

なんでも、胸に巻いてるサラシの下には悍ましく大きな黒蜘蛛の刺青があると言う事からそう言う異名が付いたと言われています…」

「(ナイフとフォークとワイヤーが武器‥?
それって昨日僕を助けてくれたあの男の子‥?)」
正則の説明を聞いてるうちに団吾は昨晩、助けてくれたあの眼帯の少年が水津高の番長だと理解した。

「(まさか僕、次はその水津高の番長と戦わなくちゃいけないって事〜…?
絶対嫌だ…‥)」

団吾は心の中で水津高と戦う事になるのかと不安を抱いた。

「…季夜羅‥、眼羅‥‥」
「おい火讐、さっきから浮かない顔をしてるがどーした?」
「いえ、別に何も…」
覇権組の一人、火讐怜斗は浮かない顔をしていていつもライターを持ってる手も微かに震えていて、眼羅の名前を小声で呟いていた。 団吾は怜斗にどーしたか聞いてみるも、彼は何でもないと言いながら、一人部室を出ていった。

「なんか火讐の奴、おかしくね? 季夜羅眼羅の噂には参加しねーし、今日ここで奴の噂で持ち切りでも、一人浮かない顔してるし…
まさかアイツ‥、奴と何か関係があるのか?」


(自称)覇権組No.2、番長代理にして留年生である紋武乱は怜斗が水津高の番長と何か関係あるんじゃないかと推測した。

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あきゅろす。
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