凛と咲く花のような貴方に
その1
伝説1
団吾と謎の少年
「うわーー!!
早くしないと美少女侍トモエ5000の時間に遅れる〜〜!!」
人気のない夜の住宅街を走っていくのは眼鏡をかけたヲタク少年にして、首都高番長の御手洗団吾は、見たい番組がある事で急いで家に戻ろうと、両手に秋葉原で買ったグッズの入った袋を持ち、走っていた。
ゴン!!
「いたっっ!!
す、すいませ…、ゲッ!!」
団吾は曲がり角を曲がった途端に誰かとぶつかり、尻餅をつき、謝ろうとしたがぶつかった相手が柄の悪い四、五人もののチンピラだった。
「あぁ?どないしとくれんだ、兄ちゃん?」
団吾とぶつかったチンピラは団吾の顔に詰め寄り、彼を睨んだ。
「やめろ」
四、五人ものチンピラの前に黒い帽子を目深に被り、右目に眼帯をつけた群青色の学ランの小柄な少年が現れた。
「なんだこのチビは?」
「てめー、喧嘩売ってんのか、あぁ?」
「ガキに用はねーんだよ」
チンピラ達は団吾から離れ、学ランの少年を囲み挑発してきた。
「ガキじゃない」
彼がチンピラ達に囲まれた瞬間、彼の被っていた帽子が宙を舞い、
ガキュン!!
「季夜羅 眼羅だ」
彼は自ら季夜羅眼羅と名前を明かし、彼を囲んでいた連中は瞬殺で倒した。
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