戦国ホストBASARA店
アカズノトビラ
ー‥‥‥‥‥はずだった
[ガチャ]
『ん?』
ドアは押しても開かない。
そうか!押してだめなら、引いてみろか!
よし!と気合いを入れ直してドアをひく。
[ガチャ]
『‥‥‥なんだと‥!?』
ドアは引いても開かなかった。
そうか!押しても引いてもだめなら、スライドさせろか!←←
俺はドアを左に引っ張った。
[ガチャ]
『‥‥‥‥。』
反対側に引っ張ってみる。
[ガチャ]
『な、‥‥なんだと‥!?』
押しても引いてもスライドさせてもムリだと‥!?
な、‥ならば、回すのか‥!?
俺は、何回か色んな手段でドアを開けようと試みた。
だが、どの作戦も悉くしっぱいし、ネタが尽きた。
すでに俺は息が切れていた
『ハァ‥ハァ‥。く、くそっ、ど、ぉやって開け、んねん‥っ入、られへん、や、んか、‥‥ハァ、ハァ‥』
俺は深い深呼吸を数回繰り返した。
少し落ち着いた
『‥よしッ!ここは1つ、ぶち開けよう!そして、新入そうそう、めっちゃハデな、登場の仕方してやるしなッ!』
そういって、俺は店のドアから二.三メートル距離をとる。
ふぅ‥‥と深呼吸と言う名のタメ息を一回吐く。
『修理代は払います!!』
と独り言のように軽く叫び、ドアに向かって走った。
『ぅぉおおおおおおおぉおおっっ!!』
俺は宙に舞い上がった
右足をまっすぐ、ドアの方に伸ばして
いわゆる、跳び蹴り
もう少しでドアに足が届くくらいの距離まで来ていた時だった
急に今までビクともしなかった扉が魔法のように開いた。
因みにドアはこっちから見ると、押して開けるドアだった。
『なんやてぇえ!?』
アカズノトビラが開いたと思えば、すぐに中から人が二人出てきた。
謎1「ぬっ!?何奴っ!?」
謎2「うわっ、旦那!危ない!!」
[パシッ]
俺のドアを狙っていた足は、開いたドアの中から出てきた、茶色い髪のオトコを狙った。
それを、隣にいたこれまた茶色い髪のカチューシャをつけたオトコに意図も簡単に止められてしまった。
俺は止められた反動で床に転がり落ちた。
『な、なんだと!?アカズノトビラの住人に、俺のスーパーキックを止められただと!?』
謎2「アンタ、旦那を蹴ろうとしといて、その後の第一声がそれなわけ?」
カチューシャをつけたオトコ。深緑のジャケットを着て、鼻の上と両頬に、緑のペイントをしていて、顔の整った謎2の声の発生者が、赤いジャケットを着た、襟足が尻尾のように長く伸びた髪を結んだ、可愛い顔した、謎1声の発生者の前に、庇うように立ち、俺を見下げた。
『別に、その赤ジャケの人を蹴ろうとしたんじゃないしなっ!』
謎2「旦那が扉、開けた瞬間を見計らって、跳び蹴りしたんでしょ!?」
『ざっけんなよ!?俺はアカズノトビラというボスを、倒そうと必殺技をくりだした、可哀想な勇者やで!?そんな、人を疑ってたら、イケメソが台無しやわ!』
謎2「どこが勇者だよ!ただ、必殺技決まらなかった、可哀想なやつだよ!後、台無しって何!?アンタ、ホンット嫌なやつだね!」
『こらッ!人を嫌なやつ呼ばわりすんなし!後、可哀想なやつで断言すんなし!せめて、やつじゃなくて、ヒーローにして?慰めと言う言葉のもとに、三歩譲って、勇者じゃなくていいからヒーローn「佐助、ヒーローと勇者の違いとはなんだ?」
『ちょ、話聞いt「さぁ?俺様にもよくわからないなぁ?」
『あn「Shit!うるせぇぞ!猿!仕事行くなら、さっさと、行きやがr『皆さん、俺をなんだと思ってます?』Ah?誰だ?俺の話を横入りしやがったのは?」
謎の声の主3が現れた。
謎3の声の発生者は、青いジャケットを着ていて、右目は黒い眼帯をしている、とても顔が整った美顔なオトコだった。
赤ジャケットに佐助、眼帯美少年に猿と呼ばれた謎2は、眼帯美少年をキッっと睨んだ。
謎2「俺様の名前は猿じゃないっていつも言ってるでしょ?竜の旦那」
謎2に竜の旦那と呼ばれた謎3のオトコは、Ha!と、鼻で軽く笑い
謎3「猿じゃねーか。猿みたいにピョコピョコ動き回りやがって。かと思えば、キーキー喚きやがってよぉww」
謎2「イラッ〕‥‥竜の旦那‥いい加減にしないと、俺様、怒るよ?(黒笑ニッコリ)」
謎3「Ah?やんのか?」
両者、バッチバチの火花を目から放っている。
どこぞのアニメみたいに、目からビーム出そうだw
.
『ちょっと!俺様の存在、忘れてへんか!?』
なんか、危険な感じがしたので、速急で違うネタを振込み、止めに入った。
まぢで、目からビーム出そう‥
謎2「何?まだいたの?‥‥旦那傷付けようとしたことは、許しがたいけど、旦那に怪我がなかったから、今回は目ぇ瞑ってあげるから、さっさと消えなよ。」
『は!?なんで、新しい就職先に来てすぐ、帰らへんとアカンねん!!』
謎3「Ah?テメェいつからそこにいたんだ?‥新しい就職先?‥まさか、お前が新入社員!?」
謎2「は!?新入社員!?」
謎1「しんにゅーしゃいん とは、何でござるか?」
『俺のようなヒーローの事さっ』
謎2「アンタみたいなのが、ヒーローだったら、この世の子供たちが泣くよ。」
『失礼だぞ、おい。』
謎3『まさか、本当に来るとはな‥、驚きだぜ。』
『は?何それ、来たらアカンみたいな言い方。やめぃ』
謎2「アンタ、本当に新入社員なわけ?」
『ふっ、これが証拠だ(キラーン)』
俺は、裏番からもらった、丸めてぐじゃぐじゃになった紙を広げて見せた。
謎1「‥こ‥め、でござるか?」
謎3「米じゃねぇ!カモンだ!‥間違いねぇ。これは、随分違わず俺が書いたComeだ。」
謎2「誰が書いても、カモンはカモンだよ。てか、なんでカモン‥」
謎3「その方がイカすだろw(キラン)simple is the bestだ。」
謎2「わけわかんないy「まあぁっさ宗様ぁああああ!!!!」
「『!?っうるさっ!』」
謎1「うるさいでござるぅうあ!」
「『うるさi「げっ、小十郎‥!」
[ギンッ]
「「「『‥!?』」」」
とてつもない殺気を背中に感じた俺達は、謎の大音量な声がした方を、殺気を感じた時に、ビクッと肩が震え上がったのを、自覚しながら、四人で一斉に振り返る。
そこには‥
謎3のオトコより濃い青い色のスーツを着て、右腕には、パイプ椅子を五個重ねて持ち、左腕には、ぐったりとした茶色い髪の長い生き物‥。
左頬には、古傷がついている、がっつりオールバックの、強面だが結構なイケメンな、恐そうなオトコの姿があった。
ー‥っ殺される‥!?
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