戦国ホストBASARA店 本日、二回目のケンカ と、店の正面玄関の近くに来ると、見たことが無いガッツリした男が四人。 ケータイで何か、店を見ながら話していた。 なんか、怪しいやつら。 運良く俺は、男共の背中側の場所に居たため、気づかれずに近づけた。 俺が入って来た裏口のある路地に身を隠し、男の話を盗み聞きしてみた。 「‥‥はい。‥‥ー‥、‥‥、ー。はい、じゃあさっそく裏口から入って、混乱を起こしにかかります。‥ー‥、、、。はい、では、手筈通りに。」 「おい、行くぞ。」 「「「はッ」」」 『煤I?』 ヤバイヤバイヤバイヤバイ 足音が近づいて来ますけど!? あのおっさんが言うてた"裏口"ってここのかよ!? ヤバイって、どーするよ!?俺ッ。 まず、アイツら何者!? 俺はふと、KGとはんべが言ってた事を思い出した。 ー回想ー 『ー‥、仕事っていったい何‥?』 慶「ん?えーっと‥‥俺もよくわかんねぇッw」 『わからんまま、やってんの!?』 慶「いやぁw俺が知ってるのは、一つくらいだw」 『んぁ?何?』 慶「うん、えっと。‥この店を護るため。だ。」 『狙われてんの?』 半「狙われてるって言うか、なんというか‥‥。この店に恨みを持ってる人達が居てね、その人達が、また大きな企業だったり、柄の悪い人達ばかりでねw」 『結構、ヤバイ話なのに、最後、w付けちゃダメでしょ。つか、大丈夫なのかよ‥;それ。;』 半「まぁ、今まで皆、負けた事は、まだ一回も無いしね。」 『すげぇな、それ。ー‥‥。』 ーendー ま、まさかなぁ‥‥;; その時、屋上から、ある人が見学してたなんてことは、俺は気が動転していて、気付かなかった。 ガッツリ男共が、俺のいる路地に入って来た。 『あ。煤x 「狽ネ、同業者か!?"秤ス!?見つかったのか!?"は、はい。"では、応援部隊を‥"その必要はありません。見たことない奴ですし、一人です。俺達だけで充分ですよ。"そうか、見られたんだ‥‥。殺せ"了解。」 [ピッ、パチン] 電話を切った男が、サッと戦闘体制に入る。 男共はデカく、ガッツリしていたから、狭い路地には、一人ずつが精一杯なようだ。 なんとか裏口までは、あるというほどはないが、一応は距離はある。 俺は頭の中で図を浮かばす。 "━★━━━━━━━━━ 俺 男男男男 ━━━━━━━━━━━" うん。 どーこー考えてる場合やないな。 "混乱起こす"とか"殺せ"とか言うてたしな。 『殺られる前に‥"殺ったる"。』 最後の言葉にだいぶ殺気を込め、戦闘体制に入り、自分自身の気持ちを決める。 コイツらがこの店に目付けてる奴らの一部やねんやったら、俺だって許されへん。 あれ?おかしいな? コレって"仕事"と同じやんな‥? 嫌やって言ってたはずやのに、なんで自分から"殺る気"になってんねんやろ‥? 俺は、片手に持っていたコーヒーをソッとズボンのポケットに入れ、コーラのペットボトルを思いっきり振った。 「何してるんだ?奴は‥」 「暗くて良く見えんな‥」 「はやくしましょう。奴らに気付かれる前に‥」 「そうだな‥」 [プシュッ] 「狽、わっ」 『ゲラゲラwwwやっぱりコーラ開ける時は、振らななww』 「ッの野郎ぉお‥‥」 『あー、ごめソごめソーwかかったー?当たり前やわなwおっさんの方に向けてんもんwww』 「ブチッ‥ーッ‥‥ー殺れ!」 「「「はッ」」」 『うわっ買nモるとかキモッw』 リーダー的な奴(めんどいから男1)の掛け声で、男1の一つ後ろにいた奴(男2)が、男1を飛び越えて、俺に殴りかかってきた。 右ストレートと見た。 『ジャンプ力高いなーw"デカイクセニ"』 俺は殺気を込めて言葉を放つ。と、男2の動きが一瞬鈍る。 俺はそれを見逃さず、コーラのペットボトルの口の部分を、男2の左目に突き刺した。 「ぐああッ」 目を押さえながらしゃがむ男2。 の後に続くように、コーラを吹き掛けてやった男1が、俺に飛び蹴り。 左足と見た。 俺は交わす瞬間に、右腕で男1の足を、壁に叩きつける。 [グシャ] 「買Oァッ」 壁に叩きつけられた衝撃と、俺の腕の圧力で、足から複雑な音が響いた。 バランスを崩し、倒れる男1の巻き沿いを喰らう前に、壁伝いに上に上がる。 右の壁、左の壁、と、手慣れた足取りで上に飛び上がり、床に転がった男1の頭の上目掛けて、思いっきり体重をかけ、かかとおとし。 結果、床が陥没。男1の顔が埋まる。 バキッって音が何回も聞こえた。 男1は完全に伸びたようだ。 次に、左目から血を流しながら、俺に飛びかかってきた男2に、ペットボトルの底で顔面を食い込ます。 そのまま、右の壁に頭を強打。 壁に頭が埋まる。 運良く、穴は空かなかった。 空いてたら、何て言われてたか‥‥;; 男2を壁から引っ張り出し、男1の上に積み上げるようにして、思いっきり叩きつける。 また一段顔‥てか体ごと埋まる男1。 男2も完全に伸びた。 残るは二人。 『‥‥来いよ、応援はいらへんねんやろ?実はな、ちょっと先輩のせいで、虫の居所が悪いねん。』 ニタァと殺気を込めた笑いを見せる俺。 「買qィッ」 少し後退りする男3と男4。 『ニガサヘンヨ?』 [バキッ] 「ギャァア」 [メキッ、パラパラ‥‥グシャッ] [ドカッ、バキッ] 「た、助け‥」 [グシャ‥] 『"助ケ"ナンカ来ネーヨ。ミンナ、俺ガ、"潰スカラ"』 フフフッ と黒い笑みを浮かべる俺。 奴ら全員、男1の上に積み上げた。 ペットボトルを片手に、積み上がったおっさんらのてっぺんに座り、ペットボトルを見上げながら 『あーぁ、コーラ、3分の1も残ってないしー。最悪‥‥』 [ゴク‥、ゴク‥‥] 『‥‥うわぁ‥、炭酸抜けきってるし‥。』 「う゛‥」 『あ゙?』 俺の真下にいる男4が、意識を振り返した。 『‥‥くたばったフリしとけば楽やったのにさぁ?アホやなぁ‥』 と、ペットボトルの中に入っている、炭酸が抜けきった、ジュースみたいなコーラを、男4の頭に全部かけた。 そして空になったペットボトルで、男4の頭を殴った。 男4はまた伸びた。 残るは‥‥ 俺は屋上を見上げる。 『‥‥。なぁ!上に居んのは知ってんねんやんかぁ!仲間が殺られてんの、見殺しですかぁ!?降りてきて、仲間の仇でも討ったらどうや!?』 [シュバッ] 短い効果音と共に、黒い人間が降りてきた。 マットとか何も無かったのに、平然と立ち上がり、俺に近づく男。 暗くて顔が全く見えん。 ただ、身体能力といい、殺気といい‥ さっきの四人とは、比べ物にならんだろう。 『‥‥おもろそうなん、でてくるやんけぇ‥w』 黒い笑いを浮かべ、空のペットボトルで壁をリズム良く叩きながら、男の山から降りる。 降りた直後、男2の横腹を蹴り飛ばす。 「ヴッ‥」 と、鈍い声を出す男2。 チラッと黒い男に、目線を向ける。 男は、ギラッと光る短刀をいつの間にか構えていた。 『煤I?』 [ヒュンッ] と風を斬る音が耳元でなる。 紙一重で短刀を避ける俺。 [ヒュンッ] 『狽」わっち!?』 男の短刀が下から上へ突き上げられる。 [ヒュンッヒュンッヒュンッヒュンッ] [ヒュンッ] ななめ右上スイング、真っ直ぐ左スイング、下から突き立てぇの、上から振りかざされぇの‥‥、 真っ直ぐ左スイング。 全て読み取り、交わしていく。 後ろに軽く飛び、少し距離を取る。 [シュンッ] 一瞬で姿が消えるほどの速さで、取った距離を縮められ、飛び上がった勢いのまま、短刀を左上から振り降ろされる。 [メキッ] 俺は、ペットボトルの腹を微妙に傾け、刃先をペットボトルの口の部分で受け止める。 そして、短刀を引かせる隙を与える前に、短刀付きのペットボトルを捻り回す。 黒い男から短刀を取り上げ、短刀とペットボトルを床に落とす。 その上から足で短刀だけを踏みつける。 『"喧嘩"ッテノワナ?"素手"デ殺ルモンナンヤデ?』 と殺気を振り撒きながら、右手をグーにして、前につき出す。 [パチン] [ピッ、ピッピッ] 男は急にケータイを弄り出す。 『仲間呼ぶん?何人来ても一緒やってw狽ヤぁッ、近いッ何ッ!?』 男は、ケータイの画面を俺に向けている。 めっちゃ近かったぞ; ん? 俺はケータイの画面を除き混むようにして見る。 メール画面‥‥ 【俺の顔を良く見ろ。喧嘩バカ。】 メール画面に文字を打つ変わり者‥ 『‥‥‥‥。』 俺はゆっくり顔を上げ、自分のケータイを開き、その明かりで、男を照らした。 『‥‥‥‥売D!』 『こ‥‥たろ‥、;;;』 【そう言うことだ。じゃ、また後で詳しく聞くから。】 『狽ヘ!?何!?詳しくって何がなん!?こたッ!』 [サァァ‥] 『這狽ヲ!?』 ‥‥‥‥‥。 こたろは、黒い影みたいなんに囲まれて消えていった。 マジアイツ、謎過ぎるやろ!? 何あれ!?幻覚!? 頭可笑しくなったかな‥‥ ふと、短刀の方を見る。 ‥‥‥ないんだけど。 こたろが持って行ったのか‥? [ギィ] 『藩゙クッ』 裏口の扉が開いた。 . [*<][>#] |