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戦国ホストBASARA店
解散











『‥食った、食ったーwww』
佐「‥‥麗ちゃんって、意外に大食いだったんだね。;」
政「そのlittleなbodyのどこに、オムライス三つ分が入るspaceがあんだよ‥。」
『誰か、日本語訳を‥‥』
小「そのちっせえ体のどこにオムライス三つ分も入る場所があるんだって言ってんだ。英語勉強しに、中学校へ戻れ」
『な!?ちっさくないしなーッ、!俺がか弱い女の子なのを、ちゃんと解って言ってんの?つか、中学校からとか、嫌やし!』
小「てめぇのどこがオンナなんだよ。ったく‥。麗の頭の悪さなら、甲斐の若虎でも勝てんじゃねーか?」
佐「当たり前でしょ、これでも旦那、結構勉強熱心だったんだから。」
幸「麗殿には、負ける気がしないでござるよ!」
『べ、別にいいしなッ、どーせ、俺はバカですよッバカですが何か!?』
明「逆ギレですか?w」
『っるせぇ!』


ハハハッと笑う皆。

俺も ハハハ と笑う


だけど、俺には全てが、初めての体験でしかなかった


今まで、仕事場でこんな風に、笑う事なんてした事がなかった。

家に帰っても、一人暮らしのため、誰かがいるはずもなく、シンとしている。

友達と一緒に居ても、こんなにも心からたくさん、笑ったことなんて、全然なかった。

友達じゃない、今日、初めて会った新しい職場の先輩達。

初めて会ったはずなのに、どこか、初めて会った気がしない。
そんな感じを感じさせるこの人達は、いったい‥‥。





そんなことを考えていると、こじゅが
「さぁ、用は済んだだろ?解散だ、解散。」
と、皆の気を沈めた。

皆は
「そうだな」
と、扉の方へ足を運ばせる。


俺も遅れないよう、必死に後をついて歩く


そんな俺に、気付いてか、明智の歩くスピードが少し遅くなる。

店の扉を出た皆が、先に帰らずに、扉の前で待ってくれている。

全てが、俺には不思議にしか思えなかった。


早く来いと言わんばかりに、さっちゃんに手招きをされる。

「早く行きましょう」
と小さく俺に囁くようにして言いながら、俺の背中を軽く押す紳士君。

それに対応して、扉へ向かうスピードを早める俺。


これにも、自分がした事にも、不思議に思う俺。


何故、皆、俺なんかに、優しくしてくれるのだろう。

さっきまで、皆で弄りあってたのに。

わからない。
人というのは、ホントによくわからない生き物だ。

だから、俺は‥‥




『待たせてすんませんw』


俺が扉を出ると、紳士君が、扉の鍵を閉めた。



明「‥よし。さて、帰りましょうか」


皆が左に曲がる。
俺だけ真っ直ぐ、裏路地へ進む。

政「てめぇはそっちなのか?暗いから気を付けろよ。you see?」
『おK、おKーッ、you see!』
佐「そこは、I see、ね、;」
小「やっぱり、最後までバカだったな」
『っるせッ』


出来れば、俺だって、こんな暗い道、一人でなんか、歩きたくない。
だが、生憎、裏番とブルースカイに教えてもらった道しか、知らない。


俺が諦めて
『‥おつかれ様っしたー』
と言うと、
「おつかれー」
と言い返しながら、歩いて去っていく皆。



こんな風に、誰かと気持ちの良い挨拶をして、帰るのなんて、久しぶりだ


そう思いながら、俺は闇に姿を消す。












路地を出て、少し歩くと、いつも通い慣れた道につく。




なぜか、この道が懐かしく感じる。








今は、夜中の1時



今日の昼に、ここら辺を旅してみるかー



そう、軽く考えながら、いつも通りの道を歩いて帰宅する。




『あ。』









『明日の予定、聞くの忘れてた。後でメールしよ。』



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