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雨はキライ｡(山綱)
『今日雨降ってるから遊園地は中止なっ』
朝、ケータイを開くとメールが届いていた。
一週間前から一緒に予定をたてていてとっても楽しみにしていた遊園地。
このメール一件で雨がキライになった。
メールを最後まで見ると『ごめんな、』と書いてある。
別に、山本のせいじゃないのに。
なのに
なのになんで山本が謝るのさ。
あーあ、暇だなぁ
するとケータイが鳴った。
『新着メール一件』
メールを開くと山本からだった。
『３。』
…は？
３って何が…
するとまた山本からのメール。
『２。』
……カウントダウン？
そしてまたメール。
『１。』
ピーンポーン
メールが来たと同時にインターホンが鳴った。
もしかして…。
ガチャ。
｢よっ、ツナ。｣
｢…山本ぉ。｣
驚いた事に玄関には山本がたっていた。
雨で少し髪が濡れている。
｢遊園地行けなかったからツナん家で遊ぼーと思って。｣
ニコッと笑う山本。
｢…ズルい。｣
｢っえ、ツナもしかしてキレてんのかっ｣
｢…うん。｣
｢な、なんでだよ？｣
｢…山本がカッコいいから。｣
｢…はっ？｣
雨が少し好きになった。
(ツナ、ごめんな？)
(いいよ、野球バカ。)
(やっぱまだキレてんだろーっ)
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